第1,2話で基礎となる知識のエッセンスを、第3話で具体的な投資対象と投資商品について私の実践例を、第4話では証券税制と証券口座について説明してきました。
株式投資の初心者向実践例 はじめに
第5話では、証券口座の選び方について私の実践例を説明します。
ネット証券のおかげでどの証券会社も簡単に口座を開くことができますし、サービス内容も必要なものは大抵揃っている場合が多いと思います。
そのような状況で強いて選択時に考えるポイントを説明していきます。
株式投資の初心者向実践例 証券口座と銀行口座開設時のポイント
証券口座を選ぶ際の注意点は、NISA口座は1つの証券会社でしか作れないので注意が必要です。よって、実質的にメイン証券口座が決まります。
そのため、じっくり吟味して決めてください。
証券会社を選ぶ際に、私が考えた重要視したポイントは次の2点です。
・手数料(株式売買手数料)
・商品ラインナップ
さらに、商品ラインナップは次の点です。
商品ラインナップ
1 低コストのインデックス型の投資信託とETFの取り扱い。
2 債券の取り扱い(特に先進国の国債や社債。日本の社債)
3 単元未満株式の取り扱い。※
※単元未満株とは、市場では100株単位で売買されていたりしますが、その場合、100株を1単元。1単元未満を、例えば10株や1株を単元未満株といいます。
単元未満株は市場で売買できませんが、証券会社がサービスの1つとして売買できるサービスを導入しているところがあります。
投資はなるべく多くの銘柄に分散投資をした方が良いのですが、単元未満株があると自己資金が少なくても、複数の会社に投資できることができます。
その時、例えば1株と100株だと当然1株の方がたくさんの銘柄を購入でき、分散投資がさらに可能となります。
ちなみに、私はマネックス証券、SBI証券、楽天証券の3証券をメインに使っています。野村証券、ソニーバンク証券(マネックスに統合)、大和証券などたくさん口座開設をしていろいろと使い比べたり、サービスを比較したりして、自分に合うものを絞り込んで今に至っています。
当時にはないサービスもあると思いますので、実際にいろいろと見比べると良いと思います。私のように複数持ち、使い分けるのも良いと思います。
上記楽天証券では、楽天ポイントを使った投資を実践しています。興味のある方は下記記事をご参照ください。
株式投資の初心者向実践例 証券口座開設(特定口座、NISA)
まずは証券口座開設する際に、特定口座も開設しましょう。源泉徴収有を選べば、確定申告は無しでも大丈夫です。
また、特定口座の開設時には、「株式数比例配分方式」の選択が良いと思います。
証券会社ごとに損益計算をしてくれるので、確定申告をしない方は節税効果もあり、楽です。
なお、各証券口座の損益を通算する場合は、確定申告が必要です。しなくてももいいですが、少しでも節税したい方はやる価値ありです。
・証券口座開設時に、特定口座も開設を
・特定口座は源泉徴収有が便利
・株式数比例配分方式が便利
WEBページで、複数の証券会社の商品ラインナップ、手数料、自分の口座情報、画面レイアウトや雰囲気を見たり、資料請求して証券会社の情報をチェックしてみてください。
銀行口座の開設と同様で、複数持ってもペナルティはありませんし、お金を入金して必ず投資しないといけない訳でもありません。
その上でNISA口座をどの証券会社にするか決定しましょう。なお、NISA口座は開設後に証券会社を最悪変更することもできますので、ご安心ください。
ちなみに、私は総合的に考慮して、SBI証券でNISA口座を開設しています。商品のラインナップや手数料などを比較して、1つ選択しましょう。
株式投資の初心者向実践例 iDeCo口座の開設
NISA口座を開いてからもで良いと思います。ゆっくりで良いのでiDeCoについても、どの証券会社(銀行)で開くか検討しましょう。
私は証券会社口座と同じく手数料(イニシャルとランニングコスト)と、iDeCoで買うことができる投資商品ラインナップの2点で決めました。
iDeCo口座も1つの証券会社でしか選べないので慎重に検討しましょう。
特に投資商品が決まっている中から選ばないといけないので、各社の資料請求をいろいろして検討した方が良いと思います。商品ラインアップは紙面で見比べた方が選びやすいと思います。
ちなみに、私がiDeCoを開設するのに、10月頃に資料請求を複数社に出して、11月に証券会社を決定して、資料一式を提出。一度不備があり、差し戻され再提出して、結果2月分から購入開始となりましので、気を長く持ちながら口座開設の手続きをしてください。
手続き中に投資商品を考えておくとよいと思います。分散投資のどの部分を担わせるのかを考えておいてください。
なお、勤務先にも記載してもらう書類がありますので、急ぐなら早めに動いた方が良いです。その後、証券会社から年金機構などに移り、各種手続きがあるため、記載したとおり時間がかかります。
手続き上の窓口は証券会社1本です。
ちなみに、私は総合的に考慮して、SBI証券でiDeCo口座を開設しています。興味のある方は下記バナーからチェックしてみてください。
個人的には、様々な口座を比較して自分なりのポイントで選ぶのがおすすめです。
また、私は投資を前提としていたので、証券会社に絞って口座を比較しましたが、銀行など他の金融機関のものも比較するするのがおすすめです。
株式投資の初心者向実践例 まとめ 第5話
まとめておきます。
証券口座開設、2つのポイント
・手数料(株式売買手数料)
・商品ラインナップ
商品ラインナップ
1 低コストのインデックス型の投資信託とETFの取り扱い。
2 債券の取り扱い(特に先進国の国債や社債。日本の社債)
3 単元未満株式の取り扱い。
特定口座では源泉有の選択を検討。
株式数比例配分方式の選択を検討を。
NISA口座は1つの証券会社
iDeCoの開設は1つの証券会社