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株式投資

株式投資の見るべき指標 PBR、PER、配当利回り、ROE他

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株式投資の見るべき指標 はじめに

株式投資の際に参考とする代表的な指標を説明します。この知識があれば大丈夫というたぐいのものではありませんが、多少の物差しの役目をしてくれます。

実際のところ、放置する副業ではそれ程活用していませんが、個別銘柄などを買う際には必ずチェックする指標だと思います。

株式投資の見るべき指標 種類と意味

株式投資の見るべき指標 PBR(株価純資産倍率)

PBR(株価純資産倍率):株価÷一株あたり純資産

株主が企業のオーナーですので、企業を解散すると企業が持っている資産(=純資産=資産―負債)を株主に分配するイメージになります。この時の1株あたりの分配額が株価純資産です。

株価を1株あたり純資産で割って、1だと株価と純資産がイコールになります。よって、概ね1が目安になります。

PBR:株価を企業の純資産(1株あたり純資産)で割った値

PBRは通常1倍程度が目安

・1未満だと、本来の株式の価値(純資産)以上の価値があるとも言える(=株価は割安)。

・1より高いと、業績が良く将来さらに純資産が増えることを期待して買われているとも言える(=対純資産では割高)

しかし、逆に大きく1を割り込むと、株価は割安ではあるとは言えますが、売り込まれている何らかの要因がある場合がほとんどです。要は答えはありません。あくまで相対的なものです。

リーマンショック後などは株価の急激な下落により、一般的な大手優良企業が軒並みPRBが0.5から0.7になっていました。しかし、決算発表で純資産が減少し、結局PBRは1倍以上となっていました。この場合は0.7で買っても割安ではなかったということです。

あくまで相対的なもので、使い方は業種内の比較、日経平均との比較などで、参考の物差しとする程度です。

株式投資の見るべき指標 PER(株価収益率)

PER(株価収益率):株価÷1株あたり当期純利益

株主はオーナーであるという視点で見ると、自分の企業が今回の会計年度(1年)にいくらの純利益を上げたか(=売上―経費)は気になる点ですね。これが当期純利益。

株価をこの純利益(1株あたり)で割ると、株主は、持っている株式の価格が、純利益の何年分に相当するか、逆に言えば、何年後に株価と累積の純利益がイコールになるかを知ることができます。

これももあくまで相対的なもので、使い方は業種内の比較、日経平均との比較などで、参考の物差しとする程度です。

例えば、ある業界平均がPER10倍とすると、A社がPER15倍だとかなり買われている感があるといった使い方です。低い方が割安感がありますが、極端に低いと何らかの理由がある場合が大半なので注意が必要です。

株式投資の見るべき指標 配当利回り

配当利回り:1株あたり年間配当金÷株価

株主はオーナーなので、例えば年に一回、純利益から配当金として配当を受けます。株主は利益の一部を毎年受け取れます。配当しない会社もありますし、年2回の会社などもあります。

配当利回り:配当金÷株価*100

株価に対する配当金の割合が、配当利回りです。

例えば、今ある企業の株価を買うと、配当金が●●円予定なので、他の投資先、例えば債券の利回りと比較してどっちが有利かなどの参考としたりします。

配当していた企業が急に配当をやめると、株価が急落したり、配当金額を増やすと急騰したりします。特に配当金利回りが高い企業の場合顕著です。

放置する副業では、債券との比較とか、業績動向の参考にする程度です。

株式投資の見るべき指標 ROE(株主資本利益率)

ROE(株主資本利益率):当期純利益÷株主資本(自己資本)

株主はオーナーです。オーナーは自分のお金を、株式を買うことを通じて会社に入れいています。企業は銀行からも融資を受けています。債券も発行してお金を集めています。いろんな財源があります。

その中で、自己資金と言えるのは、オーナー(=自己)のお金(=資金)です。

オーナーはお金を企業に預けて、その結果企業はいくらの利益(純利益)を得ているのかの割合を示す指標です。

当然、高いほど自己資金を有効に活用しているとの評価です。

・ROEが1%と10%の企業2種類あったとすると、当然10%の企業に投資したいです。10倍の差が毎年出ることになります。それだけ企業の成長スピードも速く、稼ぐ能力も高いと言えます。その結果、株価は上昇すると考えられます。

・これも単純ではないのですが、借入金や債券の発行により多くの資金を集めて、自己資金の割合を小さくしていくと、ROEは上昇します。逆に言えば、あまりに多くの借入れをすると。返済額も大きくなり、経営の危険度は上昇します。実際の投資ではそういったことも検証しながら個別銘柄は選ぶことになります。

株式投資の見るべき指標 PCRF

PCRF(株価キャッシュフロー比率):株価÷1株あたり営業キャッシュフロー

その企業の1年のキャッシュフローというのは、実際に事業からお金をいくら残したかということです(利益とは異なります)

財務諸表の理解があるとわかるのですが、例えば、売上があっても、お金が翌年度に入ることもあります。その場合は、当該年度にはお金は入らないが、売上と利益には計上されます。

逆の場合もあります、利益の計算時に売上から経費として引かれる減価償却があります。実際にはその年にはお金は出ていきません。しかし、以前に既に購入してお金はその時に払っているものです。それを複数年に分けて減価償却という経費を計上しています。

・実際にその年にお金がいくら残ったのかを計算するのが、キャッシュフロー計算書です。

・その中でも、営業活動でいくらのお金が残ったかが、営業キャッシュフローです。

・株価キャッシュフロー比率は、株価を1年のキャッシュフローで割ると、株価が何年分のキャッシュフローとなっているのかがわかります。

この指標も相対的です。

株式投資の見るべき指標 実際の使い方

株式投資の見るべき指標 PBR

私の場合、個別銘柄を買うときは、PBRは良く見ます。1%前後を目安にしています。2%や3%だと、高すぎる理由があったり、その後純資産を拡大し、1%に戻せる要素があるならありと思います。特にそのような要素もないと、短期的には買われすぎとなり、1%台まで株価が下がってくることも想定する必要があります。

株式投資の見るべき指標 PER

業種別でかなり開きがあるので、業種内の平均と対比をするなどして参考にします。なお、先々の業績見通しは、四季報等で参考情報を見たりしています。業績が上がると、PERは低下します。低下すると、従来の水準まで押し上げられ、もとに戻ると考えられますので、買いです。しかし、業績は当然推測でしかないので、業績を下方修正等されると、シナリオが崩れ、株価は下降します。

株式投資の見るべき指標 配当利回り

債券利回りと比較して、株価の値上がり益と配当利回りを見ながら、債券とどちらが有利かを検討します。

これは、相場観を掴むためにも有効です。

通常債券の方がリスクが少ない(満期まで持てば額面の金額が戻ることが想定されるため)ので、リスクの少ない投資で、有利な利回りを得られるならそちらに資金シフトし、株価は下降すると考えられるからです。

そうでない場合は、株価の値上がり益と、配当益を狙うことになります。

ちなみに、

ゴーンショックの時には、株価が下降したこともあり、配当利回りが7%程度になりました。もともと日産は配当利回りは高い会社でしたが、サプライズで株価が下降し、株価に対する配当金の割合が大きくなったため、利回りが上昇しました。

しかし、

その配当金額が確保できる業績を達成できるかは未定ですので、また、配当についての会社の方針が代われば、配当金が減額される可能性もないとは言えません。

私も一時期日産の配当利回りが高く、業績向上が見込めると判断し、日産自動車株を持っていたことがあります。

株式投資の見るべき指標 まとめ

・PBR、PER、配当利回りは、放置する副業ではあまり使わなくてもやっていけますが、個別株式などを見るときには良く使いますので、この機会にしっかりとインプットだけはしておきましょう。

・自己資本利益率は、高いと株主から預かっているお金を有効に利用して稼いでいるといえます。

同時に、

自己資本比率(自己資金÷総資産)が低いと、自己資本利益率が高くても一般的にはリスクが高いことになります。

融資等返済に必要なお金を多く使い事業をしていることになるからです。(不動産投資でも融資を使ったスキームが一般的ですが、考え方は全く同じです)

ただし、短期負債と長期負債の内訳でも内実は変わります。

短期だと1年以内に返済予定で返済金の確保をしっかりする必要があり、短期負債の比率が多いとキャッシュが潤沢にある必要があります。

ただし、結局は

いずれの指標も相対的なもの、推定や見通しから成り立っているもの、過去のデータをもとに先のことを算出しているなど、いろいろありますので、単純に割安とはなりません。

株式投資の見るべき指標 おまけ

余談ですが、私がリーマンショック後に個別銘柄を買ったときは、PBRが1倍割れを中心に買いました。リーマンショックのサプライズで株価が下降しているからです。業績が悪化したからではないため、PBR、PER、配当利回りも非常に割安なものがありました。

割安だからといって必ずしも「買い」ではない

PERでいえば、予定していた利益が減額され、PERが高くなったり、PBRが1倍割れでチャンスと思い、0.5~0.7程度で多数仕込みましたが、業績悪化で、経費や短期負債を払えず、資産を取り崩して支払いに回して、結果として純資産が減少し、1.5とか2倍に戻したものもありました。

指標はあくまで、現在や未来予測のもとに成り立っているため、状況は刻々と変わることと、相対的なものなので、投資指標が低いからと言って必ずしも投資不適格ではないということです。

こういったことを検討して個別株式投資をするのは、初心者にはかなり難易度が高いと思います。私にも高いです。そのため、私は放置する副業で日経平均などの指数をドルコスト平均法で買うことを前提に、投資方法を組み立ているということにつながります。

なお、リーマンショックの後の個別株式の購入時も、なるべく多くの業界に少しずつ分散して購入したり、財務健全性が高い(特に現金を多く持っている)企業を中心に購入していました。並行して、ベースではETFや投資信託等で指数そのものを買うということをして長期保有をしました。結果的に、分散投資と長期投資のおかげで資産は拡大することにつながりました。

ABOUT ME
副業投資家ヴァンさん
★2度転職をした40代の会社員。★「もしもに備えてサラリーと別に毎月10万円の副収入があったらいいなぁ」という願望から、勉強しながら副業(投資)を開始。★単なる願望は10年程で不労所得の形で実現。★投資資金の貯め方、株式投資、不動産投資の3本の柱の実践ノウハウをブログで紹介しています。 ★別ブログで美味しいワインを備忘録として紹介しています「ちょっと贅沢な家飲みワイン備忘録byヴァンさん」 https://winelover-vinsan.com/
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