インカムゲインとキャピタルゲイン はじめに
投資の話では良く使われる言葉ですが、一般の方はあまり使わないような気がしますので、念のため簡単に説明しておきます。
なお、今後、利回りを考える場面や、税金(TAX)の場面などでも、よく出てくる単語です。簡単ですので頭の片隅にいれておくと良いと思います。
インカムゲインとキャピタルゲインとは
インカムゲインについて:
インカム(income)=収入、所得 ゲイン(gain)=得る
所有している資産から得る収入のこと
例えば、株式という資産を所有していると、年に何回か配当金が支払われる場合があります。この配当金がインカムゲインにあたります。
また、定期預金の利子などもインカムゲインにあたります。
余談ですが、DINKSという言葉がありました。Double income no kids(2つの収入=共稼ぎ、子供はいない)の略ですが、そうすると毎月入る給料もインカムにあたるのかもしれません。所得という意味もあるようですので。
キャピタルゲイン(とキャピタルロス)
キャピタル(capital)=資本、資産 イン=得る ⇔ ロス(lose)=失う
キャピタルゲイン:購入した資産を売却した際に得る利益
キャピタルロス:逆は、売却損
売却価格>購入価格で得た売却益のことをキャピタルゲイン。
逆に、売却価格<購入価格となり、売却して損失が出た売却損のことをキャピタルロス。
「放置する副業」におけるインカムゲインとは
1 「放置する副業」株式投資編
株式投資編では、株式に加えて。債券、外貨預金、投資信託などを扱います。
この場合、株式では配当金、外貨預金では利子。債券・投資信託では分配金がインカムゲインにあたります。
2 「放置する副業」不動産投資編
不動産投資編では不動産を購入します。不動産の場合は所有している間に得られる家賃収入がインカムゲインにあたります。
「放置する副業」におけるキャピタルゲインとは
株式投資編、不動産投資編も所有する資産(株式、債券などや不動産)は異なりますが、計算式は全く同じになります。
売却価格-購入価格=売却損益
⇒ 利益ならキャピタルゲイン
⇒ 損失ならキャピタルロス
インカムゲインとキャピタルゲイン 放置する副業では
放置する副業では、株式投資は基本的に長期投資によるキャピタルゲインを狙い、不動産投資では長期投資のインカムゲインを狙う形です。
詳しくは、「不労所得へのロードマップ」の「株式投資編」と「不動産投資編」でご覧いただければ幸いです。リンクを貼っておきます。
株式投資ではなぜキャピタルゲインを狙うか
放置する副業では、株式投資においてキャピタルゲインを狙うのは次の理由によります。
大きな理由は、株式の値動き(上がるのか下がるのか)を見極めるのが初心者(恐らく中級者でも)では難しいからです。
よって、
短期で売買せず、購入後は所有しっぱなし
を前提としています。
ドルコスト平均法という買い方で毎月値上がりしようが、値下りしようが買い続け、持ち続けます。
ドルコスト平均法については下記記事を参照ください。
https://investor-vinsan.com/wp-admin/post.php?post=401&action=edit
そして、
数年先に大きなチャンスが来たときに利益を確定して、キャピタルゲインを得る
というイメージです。
インカムゲインを得る場合、
配当金や分配金として出すと、理屈上、時価額や投資信託の基準価格が下落します。
株式は利益を分配すると、その分企業の資産価値は減少して、株式は企業の資産価値であるので、下落します。
投資信託は分配金を所有資産を現金化して支払いますので、投資信託の価値は分配金を払うと目減りします。
つまり、配当金も分配金も支払われなければ、その分は時価額の上昇(または維持)に結果として回ります。よって、投資家としては配当金等の有無は投資の成果としては、あまり問題ではありません。
もちろん少しずつでも利益を確定するという側面も配当金等にはありますが、狙いは将来の不労所得で長期投資ですので、長い目でプラスになれば良いということになります。
また、
配当金等が支払われる度に、税金がかかります。都度都度税金を払うと、その分の運用資産は減ります。
配当金等が支払われない場合は、利益が実現していないため税金はかからず、税金相当分は資産として投資しつづけるのと同じ効果があります。
税金と投資の関係は、下記記事を参照ください。
よって、株式投資では長期投資のキャピタルゲインを狙うとうことです。
不動産投資ではなぜインカムゲインを狙うか
次は不動産投資です。放置する副業では基本的にインカムゲインを狙います。その理由は下記です。
不動産投資は不動産賃貸事業であるということ。
よって、毎月収入を得て、経費を支払い、残債を返して収益を得るが基本の考えとしています。
投資と言うより事業なので、
事業としてちゃんと回せる物件を購入することが、もっとも安全で継続的な投資ということです。
また、不動産の値動きも変動幅があり、また、数年スパンで大きく動く印象があります。よって、初心者がキャピタルゲインを初めから狙った投資は難易度が高いです。
また、キャピタルゲイン狙いで、購入直後からマイナスキャッシュフロー、つまり、経費の方が高く、毎月現金を持ち出しするような事業(不動産投資)は相当の資産をもっていないと難しい投資です。
いずれにしろ初心者向けではありません。
基本は値下りしにくい物件を買い、インカムゲインを得る不動産投資が初心者向けの原則です。
さらに、放置する副業では、現金で不動産を購入し、そのインカムゲインを10万円にすれば完了しますので、キャピタルゲインを狙う必要すらありません。
下記は不動産投資におけるキャッシュフローについての記事です。
インカムゲインとキャピタルゲイン まとめ
簡単ですが、下記にまとめておきます。
・インカムゲインとは、所有する資産から得る収入。
・キャピタルゲインとは、購入した資産を売却した際に発生する利益。
・キャピタルロスとは、購入した資産を売却した際に発生する損失。
放置する副業では下記をイメージしています。
株式投資では長期投資によるキャピタルゲインを狙う。
不動産投資では値下りしにくい物件でインカムゲインを狙う。