多くの方が利用しているであろう楽天市場のサービス。そして、楽天グループのサービスを利用すると、楽天ポイントが貯まり、楽天市場などで買い物をするときに利用することができます。
今回の記事では、楽天グループの利用で貯まったポイントを楽天証券で投資に使う方法を説明します。
また、私が楽天証券でのポイント投資で具体的にどんなものに何ポイント投資しているかも、その理由とともにご紹介します。
これから投資を始める方も一考の価値ありと思います。ポイントで投資ができれば、元手がかからない分、最悪価値0円になっても生活基盤が揺らぐわけでもなく、リスクを取りやすいので、投資経験を積む意味でも良いと思います。
楽天証券で楽天ポイント投資 投資信託をポイントで購入
ネット上のショッピングモールである楽天市場で商品を購入すると、楽天ポイントが貯まります。ご存じの方がほとんどだと思いますので、詳細は割愛します。
楽天ポイントは楽天市場だけでなく、楽天グループの様々なサービスを利用しても貯まります。
私の場合、日常支出するものの多くを楽天に集約してサービスを利用していますので、毎月楽天ポイントが意外に多く付与されています。
この楽天ポイントの内、期間限定ポイントを除き、通常ポイントは楽天証券で投資信託等を購入する際に、現金と同様に使用することができます。
投資信託については下記記事を参照ください。
ポイントのみで投資することもできますし、現金を一部足して投資することもできます。
しかも100円から投資信託の購入は可能で、その内、1円相当だけポイントを使うような細かい設定も可能です。
毎月ワンコイン投資というのも面白いのではないかと思います。実をいう私は楽天証券で毎月500円分の投資信託の購入をしていました。
今回金額をアップしましたが、それ以前のワンコイン投資はいつのまにか22ヶ月継続していて、11,828円(828円のプラス)になっていました。
知らない内にポイントが自動的に投資信託に積み立てられていくので、結構得した気分です。
これを今回もう少し真面目に投資して行こうと思い、毎月5000円分にアップして引き続き同じ投資信託を購入していくことにしました。
楽天証券で楽天ポイント投資 何故楽天ポイント投資を始めたか
今までは、ポイントが入ってもすぐに使ってしまっていました。ポイントが貯まっていると、ちょっとした贅沢に使おうと思って、付与された同月に使い切るようにしていました。
しかし、過去のポイント利用歴を見ると、かなりの金額に相当するポイントを使っていることがわかりました。
具体的には、直近1年間の楽天ポイント獲得が約115,000ポイントでした!
なんと平均すると毎月1万ポイント近く獲得していました。
直近1年間の楽天ポイント獲得数の見方:「楽天PointClub」で「ポイント実績」を開き、「獲得レポート」で「1年間」を選ぶと、直近1年で獲得した楽天ポイントを確認することができます。
ちなみに、私は楽天市場で商品を購入するとき、楽天ポイントを優先して利用していますので、1年の間に10万円以上も知らない内に使っていることになります。
10万円もあるなら何か計画的に利用したのに…。
という反省に立ち、これを投資に回そうと決めた訳です。
楽天ポイントの内、期間限定ポイントは、楽天証券では使用することができません。また、文字通り利用可能期間が限定されています。
そこで、期間限定ポイントはショッピング(私の場合主にワインです。私のワインブログ「ちょっと贅沢な家のみワイン備忘録byヴァンさんhttps://winelover-vinsan.com/」)などの普段使いにして、通常ポイントを投資に回そうと決めました。
通常ポイントの付与数を見ると、何とか毎月5000ポイントは確保できそうですので、年間で6万円のポイント投資が可能となります。
これって、ちょっとした金額ですよね。
元手無しの楽天ポイントで投資をすれば、ポイントを株式という資産に変えることができる。
そして、資産がお金を産む! まさに「金持ち父さん貧乏父さんの世界」です。
「金持ち父さん~」の詳細は下記書籍参照。多くの投資家、特に不動産投資家が読んだことがあるという、ある意味伝説の書籍です。
当然ながら投資であるので、上がったり下がったりはするでしょうが、もとは楽天ポイントなので、少々下がろうが痛みはあまりありません。
上手くいけば、資産を拡大させることができるかもしれません。
ポイントのみで、つまり元手0円で、どこまで増やせるかを試してみようと思います。
楽しみです!
楽天証券で楽天ポイント投資 私が投資している積立投信の内容
実際に私が楽天証券で楽天ポイントのみで積立投信を行っていますが、その内容を具体的にご紹介します。
今回の私の投資信託への投資が儲かるかどうかは、当然ながら未知数ですのであくまで私の実践例です。
・積立額:毎月5000円(全額楽天ポイント)
理由:毎月入ってくる通常ポイントを過去に遡りチェックしていくと、5000ポイント程度なら確保できそうだったからです。しばらく5000ポイントで様子を見て、余裕があれば積立額を増やそうと思います。
通常ポイントで大きめなのが、楽天アフィリエイト、楽天カード、キャンペーンポイントなどで、毎月ある程度まとまって付与されています。
もし5000円ポイントに足りない月があった場合は、今ある約4000ポイントを少しずつ切り崩して使おうと思います。
・選択した投資信託:『SBI・新興国株式インデックス・ファンド』
選択のポイント:新興国株式市場のインデックスファンド、為替ヘッジ無し、かつ、コストが低いものです。
順に解説します。
・なぜ新興国を選択したか
他の投資信託で欧洲と米国と日本のインデックスファンドに既に毎月積立を(楽天ポイントではなく現金で)行っていますので、先進国株式は除外しました。
新興国の個別株式ではなく、様々な新興国の市場全体を買うようなイメージのものを選択しています。これは個別の1株式(会社)よりも複数の方が、1つの国よりも複数の国の方がリスクが分散できるからです。
詳しくは下記記事をご参照ください。
投資信託については下記記事をご覧下さい。再掲します。
次に、元手が無しの楽天ポイントなので、ある程度リスクをとってもいいだろうといいうことで、先進国よりは値動きが大きい新興国の株式を選択しています。
上手く運用できると先進国以上の利益が期待できますが、逆もしかりです。なので、リスクを取れるポイント投資はリスクの高めの新興国株式と決めていました。
・為替ヘッジは無し
為替ヘッジとは簡単に言うと、為替変動に伴うリスクを低減するような仕組みを投資信託に導入しているかどうかです。
為替ヘッジ無しだと為替リスクを負いますが、その分コストは低いです。また、毎月積立で購入するので、時間の分散投資ができており、為替リスクは負ってもいいだろうと思っています。
元手無しのポイント投資なので、リスクは高くても、高いリターンを狙いたいというのもあります。
毎月積立によるリスク分散は下記記事をご参照ください。
また、当然ですが、上手くいけば為替による利益を得ることもできます。買った時より円安になれば、為替差益が発生します。
・コスト面
投資信託は一般的に買付時、所有時、売却時にコストがかかります。
毎月5000円を投資信託に投資しても、いろいろとコストが引かれ、実際の運用額は5000円ではありません。
買付手数料が投資額から引かれ、所有している間は毎年「管理費用(信託報酬等)
」が引かれ、売却時に信託財産留保額というものが引かれ、さらに、売却益があれば利益に対して約20%が源泉徴収されます。
よって、コストは低い方が理想です。少なくとも高いコストの投資信託は高いリターンが期待できなければ、避けたいところです。
インデックスファンドはコストが低い傾向にあることと、新興国の株式市場全体に投資できる投資信託があるので、そういったものを選択しています。
その中で、さらにコストが低いものを選択。下記は実際に選択した投資信託のコストや説明です。
買付手数料 | 無し |
---|---|
管理費用(信託報酬等) | 0.176% |
信託財産留保額 | 無し |
インデックスファンド | 日経平均などの市場全体の指数に連動させる投資。コストが低い。 |
為替ヘッジ無し | 為替リスクの回避をしない。その分コストは低い。為替利益を得ることができる。 |
楽天証券で楽天ポイント投資 コストの低い投資信託の選び方1例
この章では、私が投資を始めている前述の新興国株式のインデックス投資信託を楽天証券で選択するまでの方法をご紹介します。パソコン版です。
1 楽天証券内の「投信」のページから「投信スーパーサーチ」のページに移ります。
2 左側の「投信を探す」で下記を各選択し、「この条件で検索」をクリックすると、条件にあう投信が一覧で並びます。
選択項目 | 選択肢 |
---|---|
資産タイプ | 海外株式 |
ファンドタイプ | インデックス型 |
投資地域 | エマージング(新興国) |
積立 | あり |
一覧の並び替えをします。
3 「手数料等」を選択し、「管理費用(税込)」の「△」をクリックします。
そうすると「管理費用(税込)」の低い順に上から並びます。
そして、一番上の投信からチェックしていきます。上述したポイントをここでチェックします。
管理費用が一番安いだけでなく、販売手数料も0円であることや、投信の目論見書上も投資対象は私が考えていた内容と一致しているかなどです。
結果、この投資信託で決定しました。
楽天証券で楽天ポイント投資 投資信託のポイントでの購入方法
さて、購入の仕方ですが、下記の流れで設定できます。
単純にポイントで積立投信を購入する方法に加えて、楽天SPUの+1倍(SPUについては後述しています)になる設定方法を解説しています。
楽天証券口座を持っている方は、楽天証券にログイン。
持っていない方は下記から口座開設をご検討ください。
投資信託(投信)のページに移り、「投信積立」をクリック
今回はその都度購入する「スポット購入の場合」ではなく、毎月自動で積み立てることができる「積立注文の場合」で進めます。
ポイントコースの設定
まず「ポイントコース設定」をします。私の場合、「楽天ポイントコース」に設定しています。
これを設定しておくと、楽天証券のサービスを利用すると楽天ポイントで貯まるようになります。
この設定の際、楽天ポイントの口座番号が必要になります。「楽天PointClub」のページの「ポイント実績」のあたりに「口座番号」があります。
ちなみに、毎月500円相当分以上の投資信託を1ポイント以上使って購入すると、楽天SPUは1倍加算されます。私は今までは500ポイントを使って毎月購入していました。楽天SPUについては後述しています。
「ポイント利用設定」で「投資信託 積立注文」のところ、「ポイント利用」を「利用する」に設定をしておきます。
私の場合、「すべての利用可能ポイントを使う」に設定しています。積立投信の購入額の内、何ポイントを使うかを設定する項目ですが、私の場合、ポイントを投資に優先して使うと決めましたので、「すべての利用可能ポイントを使う」に設定しています。
ポイントの設定はここまでです。
投資信託の購入
次は投資信託を選びます。既に説明した方法で一定の条件でソートして決定した投資信託をここで選択します。
選んだら、「積立注文」をクリックし、画面を移動します。
①「引落口座と積立指定日を選択」で、「証券口座」または「楽天カードクレジット決済」を選択
この2択はいずれもポイントを利用して投資信託を購入できます。
私の場合は、あくまでポイントのみによる投資と決めていますので、ポイントが不足していた時に、クレジットカードから引き落とさない「証券口座」を選択しています。
次に「積立指定日」を選択します。いつでもいいのですが、私の場合は、楽天カードと楽天アフィリエイトからのポイント付与が大きめですので、それらのポイントが付与がされた後の日程を積立指定日にしています。具体的には19日です。
②「積立金額」を入力
私の場合、500円から5000円にアップしましたので、5000円です。
③「分配金コースを選択」
「再投資型」を私の場合選択しました。
投資信託によっては、購入して所有している間に、分配金という預金の利子のようなものが分配されることがあります。
その分配金の扱いを再度同じ投資信託に全額投資するか、現金を受け取るかを選択します。
私は今すぐ現金が欲しい訳ではありませんし、投資額が5000円ずつだと微々たる分配金ですので、そのまま分配金は再投資をします。
投資で得たものは、再投資して、資産が資産を生み続けるサイクルを作るのが良いと思っています。
④「口座の選択」
「特定口座」を選択します。特定口座源泉徴収有を選択している方は確定申告の必要が原則ありません。私はいつも特定口座源泉徴収有を選択しています。
証券税制や特定口座については下記記事をご覧ください。
⑤ボーナス設定
ボーナス時の増額などは行わず、私はポイントのみの投資ですので「無し」です。
設定をしたら、「目論見書の確認へ」をクリックします。実際に重要な事項ですので、しっかりとチェックしましょう。
私が良く見るのは、投資信託の投資対象(ex株なのか債券なのか、どの国のどんな株なのか)、コスト(購入時のコスト、所有している間かかるコスト、売却時のコスト)などをチェックします。
初めての方については、リスクもよく読んでおいた方が良いです。
最後に
「④取引暗証番号の入力」をして、「注文する」ボタンをクリックすれば終了
これで毎月自動的に設定した日に、楽天ポイントを使って投資信託が購入されます。
・楽天証券で楽天ポイント投資 楽天でのポイントのため方一例
ここでは私がやっている楽天ポイントの貯め方の一部をご紹介します。
楽天ポイントを投資の原資と決めているので、ポイント付与が多い程ダイナミックな投資が可能となります。
1 SPU(楽天スーパーポイントアッププログラム)
SPU対象サービスの条件を達成すると楽天市場での買物のポイントがアップするプログラムです。
楽天市場で商品を購入して、通常付与されるポイントが1ポイントだとすると、SPUによって付与されるポイントがアップします。
私の場合は、下記のポイントアップがあります。これで毎月7倍となっています。つまり、1ポイントが7倍の7ポイントになって付与されいます。
月によっては、他のサービスを使い、8倍以上にアップすることもあります。
楽天市場アプリ +0.5倍:アプリ経由で楽天市場で買い物をする。
楽天カード +2倍:楽天カードを利用して楽天市場で買い物をする。
楽天カード(クレジットカード)を持っていない方は、下記バナーから検討してみてください。新規入会5000ポイント付与、年会費永年無料も美味しいメリットです。
楽天プレミアムカード・ゴールドカード +2倍:楽天カード(プレミアム・ゴールド)を利用して楽天市場で買い物をする。
こちらは年会費がかかりますので、年会費をペイできるかの検討が必要です。プレミアムカードは年会費11,000円です。なお、私はゴールドカード年会費2200円です。ポイントが貯まりやすくなり、その増加分で年会費はペイできるという点で選択しています。もちろん各カードのサービス内容は大きく異なりますので、各カードのサービスを有効利用できる方は年会費を充分ペイできるはずです。
楽天証券 +1倍:月1回500円以上のポイント投資(投資信託)をする。
口座開設に費用はかからず、口座の維持管理料も不要です。楽天銀行などとの連携もあり、楽天のサービスを利用している方は、いろんな使い方やポイントアップにも役立ちます。
楽天ブックス +0.5倍:月1回1注文1000円以上購入する。
毎月1000円以上は書籍を購入するので、送料無料ですし、ポイントが貯まる分がお得ですので、利用しています。新刊については定価販売が主流ですので、ポイントが貯まる分がお得と思っています。
楽天Kobo +0.5倍:電子書籍を月1回1注文1000円以上購入する。
私は使っていないのですが、電子書籍を利用されている方は、こちらもポイントアップします。
楽天トラベル +1倍:対象サービスを月1回5000円以上予約し、対象期間の利用。
私も旅行する時は利用している楽天トラベルです。
他にもいろいろありますので、楽天グループのサービスを検討している方は効果的なポイントアップを検討されると良いと思います。
2 楽天カードと楽天Edyからのポイント
私は楽天カードにEdyが付いていて、楽天カードからオートチャージしています。コンビニやスーパーでEdyを利用する際に付与されるポイントと、Edyを楽天カードからチャージする際に付与される楽天ポイントが入ります。
日常の買物や様々な引き落としは、ほぼEdyか楽天カードで賄っていますので、それなりの金額になります。よって自ずとそれなりの楽天ポイントになります。
個人的には上述の楽天カード(クレジットカード)を作って、クレジットカード、Edy、楽天ポイントカードの機能を1枚にしてしまった方が便利だと思っています。もともと私も楽天のカードを複数枚持っていましたが、現在の1枚になりました。
3 楽天アフィリエイト
楽天の商品をブログなどで紹介して、商品が売れると付与される楽天ポイントです。
私の場合は報酬が3000円までは楽天ポイントで、3000円を超えると楽天キャッシュが付与されるような設定となっています。
なお、楽天キャッシュは電子マネーの一種と考えれば良さそうです。楽天市場でも利用できますし、他のサービスでも利用できるものがあります。残念ながら楽天証券では利用できないようです。
私は楽天アフィリエイトで得た楽天ポイント3000ポイントは全額投資に利用する予定です。
・楽天証券で楽天ポイント投資 まとめ
楽天グループのサービスの利用で付与される楽天ポイントを使った投資の説明をしました。
楽天ポイントでの投資は元手が無料ですので、リスクを取って大きめのリターンを狙いたいと思います。
そこで、先進国の株式よりリスクのある、新興国株式のインデックス投資信託に、毎月5000円分の積立投資を、楽天ポイントを使って行うという設定をしました。
毎月自動積立のため一度設定をすると、何もする必要がなく、ほったらかしで大丈夫です。気が向いた時に、証券口座をチェックしてどれくらいになっているかを見るのが楽しみです。
さらに、毎月500円以上の投資信託をポイントを使って購入をする(500円の内、1楽天ポイント以上使用)と、楽天SPUで+1倍を獲得できます。
この元手無しの投資が、どこまで大きく育つか楽しみです。