「放置する副業」とは
(1)「放置する副業」とは
私が実践してきた「放置する副業」とは、次のようなスタイルです。
・基礎知識のみ:高度な知識は不要で、基礎的な知識でできる
・スキル不要:単純化した簡単な行動
・放置:開始後は手間暇かけず放置
私自身も10年以上実践していますが、現在も高度な知識はお世辞にもなく、逆に言うと、知識も使わずとも実践でき、普段は全くと言っていいほど何もしていません。
このような「放置する副業」であるからこそ、初心者で多忙な会社員だった私でも実践できたんだと思います。
(2)放置する副業は初心者でもできる
簡単に言うと知識があまり必要ないということです。
投資の世界では、高度な知識や経験を持つ他のライバルに勝たなければなりません。その中には、本業としてプロやプロ級のプレイヤーが時間もたっぷりかけて戦っています。我々初心者が同じ土台で戦って勝つことはまず無理です。
よって、私が持つ対抗できる武器は唯一「時間」だけでした。
プロは少なくとも決算という期間単位で成果を求められる傾向にあり、どんな下落相場でも一定期間内に結果を出す必要があります。
しかし、副業投資家の私は数年先にプラスになれば良いという観点です。つまり、「時間」だけは初心者に有利な点としてあります。
「時間」を活用して初心者でもチャンスをつかむことができた ⇒長期投資
(3)放置する副業は本業が多忙でもできる
私は基本的に多忙な会社員を経験してきました。今で言うとブラック職場で、ひどい時期はまさに社畜と化していました。
そのような環境にいる私は副業の時間を割くことなど全くできません。
つまり、日頃は手間暇がかからないことを前提としなければ継続的な副業・投資は成り立ちません。中断したり、再開したりしているようでは副業・投資として成功することは、非常に難しいと思います。
日頃手間暇がかからない工夫や方法を採用することが重要
ちなみに私は社畜時代も、放置する副業は普段何もする必要がないので、副業・投資が継続できていました。その結果、時間が味方し、現在の資産を築くことができたんだと思います。
「放置する副業」のスタイルにあう副業とは
(1)放置する副業での株式投資
株式投資にもいろいろなスタイルがあります。
・毎日モニターの前で1日に何度も売買を行うようなデイトレード
・企業調査や分析をして将来の成長を見据えて行う投資
など
プロやプロ級の投資家が行う投資は、非常に難易度が高く、知識や経験を必要とします。さらに、それらを持っていても常勝は難しいのではないかと思います。
よって、初心者が利益を出すのは、ビギナーズラック以外では、はっきり言って難しいと感じています。仮にこれを本業としてやっても、現在の私には勝てる気がしません。
私が実践してきた「放置する副業」のスタイルに向くのは次のような株式投資です。
・定期的・機械的に購入していく投資(売買ではなく基本的に購入のみ)⇒ドルコスト平均法
・日々の行動に、知識は基本的に必要ありません。
・継続購入の作業も積立設定で自動化が可能 ⇒積立投資信託
継続的に購入し続けながら、購入したものはそのまま数年単位で所有(放置)します。すると、まさに継続は力なりで、資産がどんどん拡大していきました。
時折、株式市場に大きな上下の波が来たときに売買をして、再度仕込みをし、利益を確定していきました(と言っても、自己紹介で触れたように10年間で2度だけです)
なお、市場が下降してマイナスになっても無視して、その時は逆に新規投資の金額をアップして、継続購入を続けていきました。
肝となるのは長期投資であることと、ドルコスト平均法という考え方に基づく継続購入と、購入する投資対象のリスク特性を踏まえて分散投資し、リスク分散を図ることです。
長期投資、ドルコスト平均法、分散投資、リスク分散
言葉で書くと聞きなれず難しく感じますが、1つ1つはなるほどといった程度のものです。
それらを基礎知識として持ち、自分がどのような投資スタイルなのかを理解していたので、相場の下降局面でも慌てず、方針がブレませんでした。
逆に下降局面をチャンスととらえて、そのまま継続的に購入して、結果としては安い価格で投資して上昇局面で利益を得ることができた訳です。
(2)放置する副業での不動産投資
「放置する副業」のスタイルに合う不動産投資とは、次のようなものです。
1 一定の条件の物件を購入する
2 管理はアウトソーシング(外注化)
(3 リスク分散のため物件を組み合わせて購入する)※
※3については、毎月10万円の収入を目標とする場合は不要です。
株式と異なり、不動産は投資規模が大きくならざるを得ません。そのため初めに躓くと、リカバリーは厳しい場合があります。そうならないために一定の知識が必要と感じます。
・一定の知識を持ち、リスクを理解して、物件を選べるようになることが重要
・失敗しない投資が大切
また、放置する副業を実現するには、不労所得化が重要です。そのためには、自分がタッグを組むべきパートナーを探します。そして、自分が求めるパートナーかを見極める判断力を持つ必要がありました。
放置する副業 ⇒ 不労所得
不労所得の実現には ⇒ 良いパートナーと組む
良きパートナーと組むには ⇒ 判断力を持つ
判断力を持つには ⇒ 一定の知識を持つ
一定の知識・判断力があると ⇒ 様々なリスクが軽減される
他人に依存しすぎず、一定の判断を自分でできるようにならないといけません。他人に任せすぎることは、大きなリスクを背負うと考えたからです。
購入後は10年超の期間を所有することを前提にして、所有している間は可能な限りアウトソーシング(外注化)を行い、自身の手間暇をかけないようにして、あとは放置するスタイルを取りました。
可能な限りのアウトソーシングで、放置するスタイルへ
目標である毎月10万円の不労所得を達成!
その後、私は目標をさらに高く再設定し、投資期間も伸ばし、次のステージを実践しています。
・融資を使い購入し、毎月の現金収入(キャッシュフロー)(=「家賃収入」-「経費」-「ローン返済」)が手元の資金を増やす
・時間と共に借入が減ることで含み資産が拡大していく
・長期投資を前提とする。
・長期投資を可能とするキャッシュフローが確保できること
(3)放置する副業の体験談
ア 「放置する副業」
「自己紹介」ページの「私の歩み」でも書きましたが、現在の形になるまでに自分なりに勉強をしたり、検証をしたりして、その反省点を踏まて、アレンジした方法を考えていきました。
・書籍、セミナーや個別相談などの座学を中心とした基礎知識の習得
・株式投資:自分なりに勉強し、理論が本当に成り立つのかを実験的売買を行って検証したりして、アレンジした方法を考えた
・不動産投資:自分なりにエクセルで収益計算表を作成し、数値を変えて計算して儲けの構造を理解したり、実際の物件にあてはめて計算するなど理解を深めた
・不動産投資の各種業務をどのレベルまでアウトソーシングできるかを確認
・投資用不動産の内見とシミュレーション
そう言った経験を踏まえて「放置する副業」のスタイルにたどり着いています。
イ 放置する副業で資産の拡大 資産によるキャピタルゲイン
自己紹介でも触れたことと重複しますが、私は30代に、第1の副業である株式投資で一定の資産規模まで増やすことができました。しかし、大きく売買したのはたったの2度(2サイクル)だけです。このことからも放置する副業スタイルで資産の拡大が図れたということが言えると思います。
20代後半からコツコツと買い増しした株式等を2007年以降に売却して現金化、その現金を2009年以降に再度継続的な購入を行い、2013年以降に再度売却して現金化しました。この時点で数千万円の資産規模になっていました。
ウ 放置する副業で資産によるキャッシュフロー
40代になりキャピタルゲインとして得た金融資産を、2013年から2015年にかけて実物資産である不動産に組み換えました。
当初は現金で買いました。この時点で毎月10万円の不労所得を得るという目標は達成しました。
【5年経過時点】
5年間の年間平均キャッシュフロー:120万円
5年間の累積キャッシュフロー:600万円
※毎月10万円のキャッシュフローはリアルに5年間実現しています。現金購入のためリスクも少ないので、今後もベーシックインカムとして機能してくれそうです。
現在は融資を受けたレバレッジ(=てこの原理)を活用した投資効率(=利回りを上げる、リターンを高める)の高い投資を現在実践しています。
・投資効率が高いとリスクも高くなる
・特性の異なる物件を組み合わせて所有して、リスク分散を図っている
・不動産投資全体で自己資本比率を一定レベルにして、安全性を高めている
このように現在は、日頃は手間暇がかからない放置する副業スタイルを実践し、資産(不動産)による一定のキャッシュフローを実現させました。
このキャッシュフローはそのまま次の投資に向けた資金として蓄積しています。現在は、2020年3月末から株式市場に毎月20万円ずつ投資して行っています。
放置する副業 まとめ
私の場合は、ある程度の知識を身に着け、手間暇無しでできる現実的な方法を試行錯誤して、私なりの一定のスタイルを作りました。そして、会社員の業務の多忙さと関係なく継続できるようにしました。
・一定の基礎知識
・手間暇のかからない現実的な方法
・会社員の業務が多忙でも継続が可能
そして、リスク分散をしながら、時間を味方につける長期投資で、キャピタルゲインを得て金融の資産拡大を図り、拡大した資産によるインカムゲイン(毎月のキャッシュフロー)を得るに至りました。
・リスク分散
・長期投資
・キャピタルゲインによる資産拡大
・資産によるインカムゲイン(不労所得)
お分かりのように時間もかかり、資金もある程度必要となります。
巷で噂されるような、一気に資産が拡大したり、直ぐに脱サラできるような仕組みではありません。
そのようなハイリターンは、ハイリスクのもとに成り立っているというのが、基本的な私の考えです。そのため、イチかバチかにかけるような投資となってしまい、特別な何かを持っていない私には実践することはできません。
リスクとリターンはイコール
⇒ハイリターンな投資には、ハイリスクが伴う!
しかし、一定のリスクを取りつつ、各種の方法でリスク分散を図り、時間を味方につけることで、初心者の私にも結果を残すことができました。
一定のリスクを取り、しかし、様々なリスク分散を図りつつ、長期投資とすることで、初心者の私でも一定の結果を出すことに成功!
上記「ロードマップ」の記事では、【実践編】において、私が実際に行ってきた「投資資金の貯め方」、「株式投資」、「不動産投資」に分けてご紹介していきます。
また、これらの項目で分かりにくい単語や投資の考え方などが出てくると思いますが、それらは「ロードマップ」の【基礎知識編】(共通事項、株式投資、不動産投資)で整理するようにしていきます。
私の知識や経験が少しでも参考となれば幸いです。