2020年に本格的に再開した私の株式投資の毎月の内訳を紹介します。あくまで私の実践例ですので、成功するかはわかりません。
しかし、貯金で資産を増やすことは難しいので、1歩踏み出さなければ何も変わりません。
放置する副業は手間暇をかけないのがポイントですので、毎月積立の設定をした後は日々の投資成果は気にせず、数年スパンの長い目でのんびりと利益がでるのを持つ形となります。
今回の記事では、次の点について紹介しています。
投資の方針(考え方)
投資対象と内訳
投資先選択理由
今後のビジョン
現在の投資を成り立たせている原資(毎月のキャッシュフロー)
なお、考え方や投資方法は、規模の大小にかかわらず、自身のキャッシュフローや資産状況で異なりますが、投資金額をご自分に照らして、例えば案分して計算してみるなど応用は可能だと思います。
あくまで私の例ですが、参考にしていただけることがあれば幸いです。
株式投資2020年 私の投資方針
放置する副業では長期投資、分散投資でリスクを分散して投資することが基本です。
さらに、日頃は何もする必要がない、のんびりと構えた放置するスタイルを実践します。
これらの大方針のもと、2020年の私の投資方針も同様のスタンスを取ります。
私のキャッシュフロー・資産的背景事情
ここ数年不動産投資によるキャッシュフローで、キャッシュが積み上がりました。そのため数年前から次の投資先を探していましたが、投資用不動産の価格は高止まり、株式も同様という状況が続いていました。
そのため、利回りは低めになりますが、投資用不動産のキャッシュによる追加購入か、繰上げ返済をするかを検討していましたが、いずれもそれ程の利益を期待しにくい状況でした。
不動産投資の繰り上げ返済について
繰上げ返済によって得られる月々の返済額の減少によるキャッシュフローの増加分で計算する利回り、と物件を新規に購入した場合の利回りだと、前者の方が高い。
繰上げ返済による利回り1=繰上げ返済により減少した毎月の返済額(= 繰り上げ返済によるキャッシュフロー)/(繰り上げ返済額+費用)
新規購入物件による利回り2=新購入による家賃収入の手残り(キャッシュフロー)/新規購入費用(物件価格+購入費用)
利回り1>利回り2
合理的には繰上げ返済を採用するべき。
しかし、おそらく現状では組めないであろう有利な条件で融資を組めているので、繰上げ返済はなるべくしたくない。
結果、不動産投資は様子見に。
株式相場は上昇傾向にありますが、近い将来では上昇することよりもリセッション・暴落のリスクも年々高まっているようにも感じ、今からスタートするにはちょっと躊躇する状況でした。
結果、キャッシュフローは内部留保を続けた形でした。
上記が年度当初の状況です。
2020年の投資方針を決定づけたもの
そんな折、新型コロナウイルスによる経済への深刻な悪影響が出始めました。株式相場もクラッシュし、30%の暴落となりました。
リーマンショック以上の経済への悪影響が懸念されると取りざたされています。リーマンショックは100年に一度と言われて、株価は50%の下落。
また、延期となりましたが、今年は奇しくも東京オリンピックの年で、オリンピック需要がはげ落ち、下落相場入りすると一般的に言われている年にもあたります。
そこで、株式相場から50%の暴落、景気はリセッション(後退)、当面は下落相場、さらに、数年間は株価の顕著な上昇は難しいという悲観シナリオを描きました。
よって、今から将来に向けた株式の仕込み時に、徐々になってくるという判断をしました。
これからリセッションして下落することを想定して、しかも長引くことを踏まえて、スポットではなく、ドルコスト平均法で毎月こつこつと同額を購入する方針としました。
投資対象
先進国株式を中心に分散投資し、新興国株式を少し入れる程度としています。
これは私の資産状況からすると不動産投資に次ぐ、規模の大きな投資となりますので、リスクは取りますが、必要以上に大きく取り過ぎないようにという判断です。
よって、先進国への株式を主たる投資対象としています。しかも1国には絞らず、複数国に分散します。
資産配分のリバランス
また、上述のとおり、しばらくの間、株式投資を見合わせていたため、投資用不動産の実物資産と、現金資産が中心となっています。
そのため株式等の資産を増やし、資産全体のバランスをよりよくしたいということもあります。
債券投資について
債券も購入したいのですが、買うならば日米欧の債券ですが、中央銀行の量的緩和でいずれも利回りが低すぎて魅力的に映らず、今後、債券価格が下落した局面でスポットでの購入を検討します。
投資金額
現在の毎月のキャッシュフローの50%程度前後、現在のキャッシュ持ち高で5年以上は継続できる金額を想定して決定しました。
また、5年後1000万円以上は投資している状態も想定しています。
5年後の投資総額:約1300万円
(=約22万円/月×12か月×5年=約1300万円)
株式投資2020年 私の毎月の投資対象と内訳
毎月の投資の内訳は下記となっています。先進国の中でバランスを取りつつ、新興国も全体の約8%を入れています。(日本3:米国4:欧州3:新興国1の割合)
・日本株式:28%:60,000円
・米国株式:37%:80,000円
・欧州株式:28%:60,000円
・新興国株式:8%:17,000円
さらに、投資対象を具体的に記載すると、個別株式ではなく指数への投資を前提としています。具体的には下記の通りです。
日本株式は東証第1部1800銘柄で構成され、時価総額から算出されるTOPIXへの投資を選択。
米国株式だけウェートが大きめで、S&P500とナスダック100を選択しています。米国株式市場全体ならば、S&P500だけで充分と思います。
今、テーマとなっている自動運転、AIなどの今後期待される分野の企業は、基本的にナスダック100に入っており、その成長をより多く取り込むため同指数への投資を追加して含めています。
欧州株式はEU全体だと広すぎる懸念があるので、S&P欧州350を選択して欧州の中心的な350社を対象とする指数を選択。
新興国株式は新興国全体の大型・中型株式の値動きを取り込むFTSE エマージング・インデックス※を採用しています。小型株は避けています。
※FTSE エマージング・インデックス:投資対象国が中国、台湾などアジア諸国、東南アジア、そしてブラジル、ロシアなどの資源国など20カ国以上。グローバル企業など大型・中型株、1000銘柄以上で構成。時価総額加重平均型の株価指数。
日本株式:
・TOPIX(配当込み) 60,000円
欧州株式:
・S&P欧州350配当貴族指数(配当込み。円換算ベース) 60,000円
米国株式:
・S&P500(円換算ベース) 40,000円
・ナスダック100(円換算ベース) 40,000円
新興国株式:
・FTSE エマージング・インデックス(円換算ベース) 17,000円
さらに具体的には、実際に投資しているファンドは下記のとおりです。
SBI証券が私のメイン証券となっているので、同証券の投資信託からなるべくコストの低いインデックスファンドをチョイスしています。
なお、証券口座の開設時のポイントを別記事で書いていますので、ご参照ください。
興味ある方は下記SBI証券の公式ページをチェックしてみてください。
新興国株式ファンドは12,000円分がSBI証券のIDeCo対象銘柄、また、5000円分は楽天証券からコストの低いファンドをチョイスしています。
楽天証券の公式ページは下記からチェックしてみてください。
SBI証券のIDeCoについてはこちらをチェックしてみてください。同じくSBI証券の公式ページです。
日本株式:
『三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』 60,000円、買付手数料無し、信託報酬0.154%、信託財産留保額無し。
欧州株式:
『三井住友TAM-SMT 欧州株配当貴族インデックス・オープン』 60,000円、買付手数料無し、信託報酬0.605%、信託財産留保額無し。
米国株式:
『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』 40,000円、買付手数料無し、信託報酬0.0938%、信託財産留保額無し。
『大和-iFreeNEXT NASDAQ100インデックス』 40,000円、買付手数料無し、信託報酬0.495%、信託財産留保額無し。
新興国株式:
『EXE-i 新興国株式ファンド』 12,000円、買付手数料無し、信託報酬0.253%、信託財産留保額無し。
『SBI・新興国株式インデックスファンド』 5000円、買付手数料無し、信託報酬0.176%、信託財産留保額無し。
株式投資2020年 私の投資先の選択理由
大きな方針は上述の投資方針で記載のとおりですが、具体的な投資対象の選定理由について紹介します。
分散投資は投資のリスクを減らす意味では非常に重要です。
そこで、日本の株式だけでなく、新興国よりはリスクの少ない先進国に主に投資をします。投資対象は日本、米国、欧州です。
また、個別株式投資は銘柄分析力が必要であり、長期投資であるため長期的な企業の成長を読み解く分析力も必要です。つまり、私には難しいということです。
よって、市場全体を購入することとし、上述のように、日本株式は東証第1部上場企業全体を指数化したTOPIX、アメリカ株式はS&P500とナスダック100、欧州株式ははS&P欧州350に投資信託を通じて投資することとしています。
市場全体を購入するということは、その市場を持つ国の成長に投資することに近い意味合いとなります。
長期投資と分散投資については下記記事をご覧ください。
投資信託やインデックスファンドについては下記記事をご覧ください。
市場全体を購入するに際しては、インデックスファンドがコストが低い傾向にあるため、採用します。
長期投資ではなるべく避けたいコストの低いものを選択しています。
また、自動運転やAI技術など最新のテーマに関連する企業を含むナスダック100を購入することで、これらの成長をより投資成果として取り込むことを意図しています。
また、新興国の成長も取り入れたいことから、全体の投資としては1割弱にして分散投資でリスクを抑えつつ購入しています。
従来から実施している確定拠出型年金のIDeCo、9月より始めた楽天証券の楽天ポイントを使った投資で、新興国のインデックスファンドを2種類、毎月積立の形で購入しています。
同じくコストを低減するためインデックスファンドから選択し、複数の新興国に投資する投資信託の内、コストの低いものを選択しています。
なぜコストをこれほど気にするのかは下記記事をご参照ください。
株式投資2020年 私の今後のビジョン
大前提として
毎月積立の設定をしたので、このままずっと放置する予定です。5年後か、10年後の大きなプラスを期待して、こつこつと積み上げていきます。
もし暴落したら
もし株式が暴落するようなことがあれば、買い増しをする予定です。
1 内部留保しているキャッシュの30%程度を使ってスポット購入
または
2 内部留保の30%の金額を5年程度で割って月あたりの金額を出し、その金額を現在の毎月購入額に加算してドルコスト平均法で購入
暴落して追加投資をしても全体のキャッシュの70%は留保する予定です。
さらに暴落したら
暴落後さらに暴落して、底割れして下落した場合は、内部留保しているキャッシュの30%から50%を使って、同様の購入を行います。
下がれば下がるほど投資資金を拡大して、その後に来るであろう上昇相場での含み益を狙います。そのために、一度にキャッシュを使い切らないことがポイントです。
私の場合、たいてい私の予想に反して、市場はもっと下がったり、もっと上がったりします。
そのため市場の変動を読むのではなく、市場の変動に対応できる体制を準備しておくことが重要だと思っています。
株式投資2020年 中盤を振り返って
予想に反して2,3カ月の下落で一旦底を打ち、アメリカ株式では既にナスダックが史上最高値を更新し、ダウ平均は史上最高値が見えてきています。
また、日本株式、欧州株式も底を打ち、反転・上昇しています。
私としては、もう少し安くなった株式を数年かけて1000万円以上仕込み、充分仕込んだ上で、現在の状況を想定していましたが、短期間でうれしい悲鳴?となっています。
逆に言えば、あまり利益は乗っていません。
いずれにしろ、今後上がろうが、下がろうが、原則同じペースでこつこつと買い増ししていきます。
株式投資2020年 私の投資の原資
毎月買い続けることがこの投資の肝となります。そのため、あまり大きすぎる投資金額を毎月設定するのはよろしくありません。
途中で資金がショートすると、絶好のチャンスである暴落時に指を咥えて見ているだけとなります。
そこで、重要なのが投資用資金として使える毎月のキャッシュフローの範囲で投資額を決定することです。
私の場合は、過去の株式投資で金融資産を増加させ、投資用不動産を購入し、投資用不動産からのキャッシュフローがあります。
具体的には、区分マンション9戸と1棟アパートの家賃収入が100万円超あり、毎月のコストとローンの返済後、手残りが40万円超あります。
詳しくは自己紹介をご参照ください。
この約40万円の内、約50%は次の不動産投資に向けた内部留保とし、残り50%を株式投資に使うことにしています。
また、サラリーからも投資用として毎月一定額を残しています。
不動産収入とサラリーのキャッシュフローで、少なくとも当面は毎月の投資額は捻出できる状態となっています。
また、最悪、毎月約22万円の投資資金が毎月のキャッシュフローから捻出できなくても、現段階で内部留保しているキャッシュが一定額あるので、当面の間(数年以上)はこの投資を持ちこたえさせることができます。
よって、景気がリセッションして下落相場が数年継続しても、投資を継続できる体制ができていますので、毎月の投資額は高額ですが、継続していく予定です。
あとは、上がるまで投資を継続して待つのみです。
ちなみに、不動産投資を開始する前はサラリーしかなかったため、サラリーから投資資金を継続的に捻出するようにして、投資を継続できる体制を取りました。
私の投資資金の捻出方法は下記記事をご参照ください。
株式投資2020年 まとめ
私の株式投資の2020年の投資方針、投資対象と内訳、投資の選択の理由、今後のビジョン、投資原資などについて説明してきました。
これらは放置する副業の「毎月10万円!不労所得へのロードマップ」で記載している内容を現在の私の状況にアレンジして実践している形です。興味のある方は是非チェックしてみてください。
相変わらずの素人投資家ですが、コツコツと時間をかけて、バランスよく投資し、リスクを分散して数年後の大きな利益を目指します!
・長期・分散投資に則って、日本28%、米国37%、欧州28%、新興国8%の株式市場全体をドルコスト平均法でリスクを抑えて購入
・長期投資であることからコストを抑えるため、インデックスファンドを選び、その中でもコストの低くめの投資信託を選択
・毎月の不動産投資とサラリーのキャッシュフロー、そして現有現金資産の範囲で、継続できる投資金額を設定
・今後市場がさらに暴落した場合は、毎月の投資金額を増やすか、スポットで買い増すことを想定
・現物資産(不動産)に偏り、現金持ち高が上昇している現状から、株式等の金融資産の持ち高を拡大
・資産全体のポートフォリオを改善し、よりバランスの良いアセットアロケーション(資産配分)を構築