投資資金の貯め方 その2 はじめに
第1話の続きです。4つの財布を作りその内容を説明しました。今回は各財布の金額設定のポイントを中心に説明します。
※「投資資金の貯め方 その1」を読んでない方は、下記記事をご参照ください。
投資資金の貯め方 4つの財布の金額設定時のポイント
3つのポイントです。
1 無理な金額設定をしないこと!
2 数年ごとに見直しを!
3 財布4については、投資以外の目的で使わないこと!
ポイント1について、無理なく実現できる金額設定がポイント。そうでないとすぐに止めてしまう。
4つの財布とも随時見直しをするのはOK。いずれかの財布の金額設定に無理があったり、もっと財布4に回せそうなら、随時見直しをして金額は微調整する。
ポイント2について、3,4年経ったら各財布の支出内容や金額の見直しを行う。
不要となったものの削減、必要となったものの追加、金額の増減、金額圧縮の可否などを検討する。
私はもともと転勤族で、2,3年で転居していました。2,3年も経つと、当初設定したときと状況がいろいろ変わっており、お子さんができて支出が増えていたり、もっと安価なサービスができていたり、収入も増えているかもしれません。
転居のたびに各財布の中身をチェックしていると、結構変更するべきところがあり、2,3年くらいの期間で見直すのは良いサイクルだと思います。
ポイント3について、放置する副業は長期投資が前提ですので、一度投資をすると長期にわたって換金をしない前提です。そのため財布4から投資以外に支出しないという心づもりが大切です。
また、仮に短期の投資で少し利益が出てもその利益を使ってしまうと、また原資からスタートです。これは貯金するよりは良かったというレベルで良い人の投資スタイルです。逆に、その投資スタイルは損失が出た場合、利益を使わずに残しておかないと原資は減少していきます。
総資産を飛躍的に増やすには、原資を増加させ続け、投資の利益を再投資することで、投資金額を拡大させることが大切。
とは言うものの、上記「ポイント2について」で書いた通り、何らかの事情で支出が増えて、財布4の従来の積立金額を確保できない時期もあると思います。
その場合、積立金額を減額することはOKです。そして、その後、また生活費を見直す機会に、財布4の積立額を増加できるように頑張りましょう。
なお、金額を減らしても継続することは必須です。
・積立金額を減額することはOK
一時期支出が増えて、財布4の従来の積立金額を確保できない時期もある。今後財布の見直しをする機会などに財布4の積立額を増加できるように工夫をしていく。
・一時的に金額を減らしても、少額でも継続的にお金を財布4に入れることは必須
・財布4からは投資以外では支出しないことを厳守
投資資金の貯め方 4つの財布による効果
しっかりと4つの財布の金額を設定すると、次のようなお金のコントロールができるようになります。
・財布1と2:
この2つの財布で基本的な生活費は、全て事足りる状態になります。
それ以上使った時は、予定以上に使っていることがすぐにわかります。その場合、反省し、生活を改めるか、財布1,2の配分を見直す必要があるかもしれません。
・財布3:財布3で生活を楽しむ。金が貯まれば割り切って使ってもOK。
旅行やおしゃれをするとか。また、急な出費が出た場合は財布3から支出でき、いろんな場面で金銭的に踏ん張れるようになります。
・財布4:継続的に投資資金を確保。
財布1から3によって、大抵の急な出費は耐えられます。その結果、財布4の継続、そして財布4から支出しないことの実現可能性が向上します。
投資資金の貯め方 その2 財布4による効果
今までの説明は財布4を設定し、お金を入れ続ける仕組み作りのための行動です。
そこでこの章では、放置する副業でイメージするところの財布4による効果を踏み込んで説明しておきます。
・投資資金を継続的に確保・拡大すること
投資の原資を増やし続けることは重要。資産規模が大きいほど実践できる(リスクを取れる)投資の幅が拡大し、結果的に有利な投資が可能に。
例えば、10万円以上しか買えない投資対象Aがあるとして、10万円の資金だと1単位しか買えません。それがかなり利益が出そうでも1点買いにはリスクがあり、手が出せません。
現実的には、10万円を1万円ずつ10種類の投資対象に投資することが無難となります。
しかし、100万円の投資資金があれば、10分の1を投資対象Aに投資することは可能となります。
また、10分の1だけならば、ハイリスク・ハイリターンの投資対象Bを買うことも可能でしょう。その代わり、他の10分の9はミドルリスクからローリスクを織り交ぜた買い方をしてリスクを分散させます。
・手を付けないこと(利益分を含む)
利益分も再投資し、複利効果を得て、資産の増加スピードを加速させるため
複利効果はなめてはいけません。想像以上に資産は加速的に拡大します!
例えば、年利5%の投資対象があったとして、100万円を投資すると毎年5万円のリターンがあります。この5万円を浮いたお金として手を付けてしますと、10年後も100万円のままです。
しかし、この5万円を使わず再投資しつづけます。そうすると、毎年投資資金は複利効果で増え続け、約165万円になっています。
ちなみに20年後には100万円は約271万円になっています。
しかし、先ほどのように利益分に手を付けると、20年経っても100万円のままです。
これが複利効果です。手を付けてはいけない理由はここにあります。
・投資対象がマイナスになっても継続して購入すれば、買付単価を下げることができる。
ガーンと下がってもあまり気にせず、ラッキーと思って逆に投資する金額を増やして継続する心構えで臨む。購入を継続することさえできれば、取得単価を下げ、次の上げ相場で大きな利益を生むことなる。
市場が上下するのは当たり前で、下がった相場は必ずまた上がり、下がり続ける相場などないので、長期投資なら大丈夫と考えておくことが、まず大切です。
次に、自己資金100万円を投資して大きく下がると、長期に渡って含み損を抱えることになります。また、絶好の安い相場で指を咥えて見ているだけになります。
そこで、継続して財布4にお金を入れ続けることができれば、値段が大きく下がった投資対象を追加購入することができ、その結果、買付単価を下げ、次に来る上げ相場で大きな利益を得ることができます。
また、下げ相場でも継続的に様々な投資を続ければ、安値で仕込むことができ、同じく上げ相場で大きな利益を得ることができます。
投資資金が尽きることがないように、サラリーなどから入れる続けることが重要です。
投資資金の貯め方 その2 月1回のお金の仕分け作業
・毎月(&毎賞与)、各財布へお金の移動をし、各財布の中身が混ざらないようにすること。
・お金の移動方法はなるべく簡単に。面倒になって止めてしまわないように! 継続が最も大切。
私の場合、
・同一銀行複数口座を持っていたので、ネット上で毎月振り分けていた。
今は同一銀行で複数口座は持てないと思いますので、手数料の安いネット銀行などで、複数の銀行口座を持つのが現実的と思います。
・積立定期を複数作り、口座から財布(2~4)別に自動積立の設定をした。
財布4は積立金額がある程度貯まった段階で証券口座に移すなどした。
積立定期は複数口座作れますので、メインバンクから毎月自動引き落としにすれば、手間もかからず簡単にお金を貯めれます。そして必要な時に引き出したり、写したりすれば良いと思います。
・積立投資信託(投資商品)を毎月一定額買う設定をして、引き落とし口座を給与口座にした。
何もしなくても給与口座から毎月投資に回ります。当初設定をすると、その後は何もしなくて良いことになり、非常に便利です。
これは財布4に毎月いくら入れるかを決定し、その後、何に投資するかを決定し、投資商品を決定後に初めてできることではありますが、何もせずに勝手に買い付けてくれます。
方法はいろいろあるので、ご自身の銀行のサービスをチェックしたり、ネット銀行等を調べてローコストで手間いらずを探すのが良いと思います。
投資資金の貯め方 その2 まとめ
「投資資金の貯め方 その2」として、各財布の金額設定のポイントや財布を作ることによる効果などについて説明してきました。
私の経験に基づく背景があって、このような投資資金の貯め方もお伝えできてると幸いです。
財布を設定して真面目に2,3年も頑張っていると、財布2や財布3でも使い切らなかったお金が積み上がり、私の場合は結構ゆとりをもって継続できました。
あまり節約生活をしすぎても続かないので、極端な節約をするなら期間を区切って行うなど工夫が必要と思います(但し、期限終了後は金額を低くしても継続することは必須)。
例えば1年間頑張る。その上で2年目は状況が許せば、もう1年間頑張るなどです。
ポイントは生活費の見直しと金額設定をする際に、何年も継続できるような内容にすることです。そして、10年後、20年後の不労所得10万円を実現するという願望を思いだしつつ、設定額を熟慮することです。
これができるようになれば、自然とお金が貯まる仕組みが出来上がっています。ぜひ試してみてください。